指ばっか見てないで、かかとにできる水虫に注意

水虫はどこに発生する病気でしょうか?多くの人は足の指の間に発生するものしかイメージにありません。しかし、実際には水虫はかかとをはじめ。爪や足以外の場所にも発生することが分かっています。ではかかとに発生する水虫は、具体的にどのような症状になるのでしょうか?水虫について、詳しく書いていきます。

水虫といえば足、特に足の指の間(趾間型)や爪の症状にばかり目がいきがちです。
しかし、かゆみが発生しないなど自覚症状が少なく、裸足になった時に見えやすい指や爪などとは異なり、死角となりやすいかかとにこそ注意を払わなければなりません。
ここでは、かかとにできる水虫の症状の特徴や水虫を発症する原因について、そしてややこしい症状との見分け方を詳しく解説していきます。
正しく対処・治療を行うために、かかとの症状を見極める方法を学びましょう。

これがかかとの水虫の症状!

かかと 水虫にはいくつかの異なる症状があり、足の指の間にできる趾間型、ポツポツとした水疱ができる小水疱型、そしてかかとなど足の裏全般の皮膚が厚く硬くなる角質増殖型の3つが代表的です。
皮膚がカサカサと乾燥肌になっているのが特徴で、皮膚が小さく剥がれていたり、白色になって厚く硬質化するなどの症例が見られます。
進行してくるとひび割れや亀裂が生じますが、かゆみが少ないため自覚症状が少なく気付いた時にはかなり進行した後であることが多いです。

見た目としては、足の裏全体に粉をふいた状態になります。
特に症状が見られる部位としては、立った姿勢の際に足が接地して踏ん張る場所が患部である場合が多いです。
具体的には、足の裏の小指の付け根の膨らんだ箇所を指す「小指球」や親指の付け根の裏側である「母指球」、その間にある部位の「指尖球」、そしてかかとの4ヶ所に多く見られます。
もちろん、これらが主体というだけで土踏まずなど他の部位にも転移・感染しているケースも大いにあり得ます。

水虫が気になって足を調べる際は、大抵指の間や指自体・爪などを見ることが多いですが、必ず足の裏も見るようにしてください。
身体を曲げて足の裏を見る姿勢になるのが厳しい方は、鏡を使って上手くチェックするようにしましょう。
白い粘土やパン生地をこねたり、砂遊びをしたり、小麦粉を使って料理の仕込みをした時に手が真っ白になり、指紋や手のシワが白い線となってくっきりと現れます。
もし足の裏全体やかかとがこのような状態になっていたら角質増殖型の水虫の疑いがあります。

足の裏を手で触っていてカサカサしていたり、皮がポロポロとむけていて小さい引っかかりがあったりチクチクする場合は怪しんだ方が良いです。
指でつまもうとしても硬くてつまみにくい、足の甲の皮膚は柔らかいのに、足の裏の皮膚は分厚くて硬いと感じたら、早めに病院・皮膚科に訪れて治療を開始することをおすすめします。

かゆみや炎症といった症状がなく、命に関わるような重篤な病気を併発する恐れもないため、治療をせずに放っておきがちです。
しかし、進行すれば足の指や間に見られる症状よりも、はるかに治りづらい爪へと転移するため、疑わしい症状をかかとや足の裏に発見したらただちに病院・皮膚科に訪れましょう。

水虫には原因がある

水虫になった足足の指が湿ってグシュグシュになったり、かかとのようにカサカサに乾燥してひび割れたり皮がむけたりといった、水虫の諸症状が発生する原因は白癬菌と呼ばれる真菌(カビ)の感染によるものです。
人はもちろん、多くの動物に付着して皮膚の表層部から内部へと根を張り、生命体に含まれるタンパク質・ケラチンをエサとして繁殖します。

白癬菌は、真菌および皮膚糸状菌に分類される細菌であり、大抵の雑菌と同様に高温多湿な環境を好んで活性化して増殖を繰り返します。
生育に良好な環境としては、温度15度以上で湿度が70%以上が適温とされており、冬よりも春や秋、そして高温多湿な環境を作りやすい夏や梅雨時に大きく繁殖するのが特徴です。
増殖を繰り返すことでケラチン、つまり皮膚組織を食べるために炎症やカサカサとした乾燥肌、皮膚の亀裂などの症状が表出します。

皮膚に付着した白癬菌が、糸状菌という名前通りに皮膚組織の中へと根を張って潜り込むまでの時間は、24時間以内とされています。
体内へと潜伏するまでに、洗い流さなければなりません。
感染経路は主に接触感染であり、多くの人が裸足で行き交う可能性の高いプールサイドや更衣室、銭湯の床やマット、玄関口などが感染源となります。
いずれも水辺であったり、湿度と温度が高くなりやすい場所です。

具体的に見ていくと、感染者が裸足で歩いて患部の皮膚がはがれ落ち、その垢や皮膚に触れると新たに感染します。
これをキャッチボール感染と言いますが、感染源は公共施設だけでなく家庭内でも溢れています。
お風呂場のマットや床、玄関マットやじゅうたん・カーペット、共用しているスリッパなども感染源として認識しておきましょう。
家族に感染者がいる場合、共用部は特に毎日清掃してきれいにしておくこと、共用物はなくして一人ずつタオルやスリッパを用意することなどが、被害を拡大しない上で重要です。

また、患部から他の身体の部位へと感染するケースもあります。
白癬菌は非常に感染力が高く、手で患部に触れたあとに別の部位を触ったら感染するため、油断できません。
最も良い対策としては、帰宅したら足や手などをしっかり洗うこと、水虫が発覚したら他の部位へと拡大していく前にきちんと治療することが挙げられます。

このかかと、乾燥肌か水虫か見分ける!

水虫の見分け方について説明する女性医師 かかとの水虫が厄介な点は、他に似た症状があって判断しにくいというところにあります。
特に冬に見られる乾燥肌で、ひび・あかぎれなどの症状は酷似しているため、一見どちらか分かりません。
加えて、老化現象によるひび割れや乾燥なども合わさると、判断が非常に困難になります。

乾燥肌と水虫の見分け方は、かかとを含む足の裏の皮膚の厚みです。
乾燥肌もかかとの水虫も、表面がカサカサと乾燥して白く粉をふいた状態になりますが、かかとの水虫はそれらの状態に加えて明らかに角質層が分厚くなって硬くなります。
乾燥肌も白くカサカサになりますが、皮膚の厚みは変わりません。
足の裏を見て疑わしい状態だったら、最初に皮膚をつまんでみて、薄くつまめるかどうか、柔らかいかどうかを確認しましょう。

冬場は特に乾燥肌も水虫も表出するため、ひび割れやあかぎれといった症状を伴います。
非常に症状が似ていますが、異なる点としては空気が乾燥している冬が終わっても、水虫は症状が長引くという点です。
高温多湿の環境で活発になるため、春になっても全然治らない場合はほぼ水虫であるため、早めに皮膚科に訪れて診察を受けましょう。
ついでに言えば、乾燥肌や老化現象によるひび割れ・あかぎれなどの場合も、皮膚科に訪れて処方箋をもらった方が治療は確実です。

かかと以外で水虫かどうかを判断するには、患部以外もチェックするという方法も有効です。
指の間や指の腹、爪に炎症や湿りがあったり、皮むけが存在している場合は確実と思って良いでしょう。
また、かかと以外に皮がこぼれている場所や、小さな水疱があった場合もかかとに転移している疑いが強いです。

この他に、家族に水虫感染者がいるかどうかも判断するポイントとなります。
水虫の原因の項目でも述べた通り、感染者からこぼれ落ちた患部の皮膚に触れただけで感染するからです。
かかとの水虫は他のタイプと違ってかゆみや炎症がないため分かりにくく、気付いたら爪や手、頭皮なども感染している可能性のある、危険な病気です。
疑わしい症状が見られたら、勝手に自己判断せずに早めに病院・皮膚科のもとへ訪れ、診察を受けて適切な医薬品を処方してもらいましょう。
症状にきちんと適した医薬品を、正しい方法・用量で投薬しつづければ、水虫は確実に治ります。

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